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共に歩む道③

「敬いあい支えあいながら共に道を歩もう」
と言うことで、今回はインドのお話しをさせていただきます。

 日本と違って、季節も春夏秋冬というよりは雨の多い雨季と乾燥した乾季とに分かれます。私も雨季の終わりにインドに行ったことがあります。雨が多く、暑かったです。

 いまから約2500年前。この季節になるとお釈迦さまを中心に「安居」とよばれる勉強会をされてました。あるとき、目連という方が亡きお母さんがどうしておられるかを神通力を使って覗いてみたそうです。当たり前のことですが、誰もが素晴らしい世界であって欲しいと思うように、目連さまもお母さまを探されました。見つけることが出来たのは「餓鬼」と言う世界で、もっともっと、と満足することなく苦しんでおられる姿でした。何とかしなければと、神通力を使って食べ物を渡そうとした時、石になったり火になって燃え上がってしまいました。そこで目連さまは、お釈迦さまに相談されました。お釈迦さまは、『今日「安居」の最後の日にあたるから、修行者の人たちに食べ物を供養しなさい』と言われ、その通りにされました。そのことで、お母さまも目連さまも救われたと言う話です。

 思い返せば、目連さまが子どものとき不作で食べ物に困り、お腹を空かせた子どもが家に来ても追い返したということでした。お釈迦さまが言おうとされたことは「敬いあい支えあいながら共に道を歩もう」と言うことでした。

 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

『北御堂テレホン法話 2007年8月より』

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