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法語を味わう(32)

2020年9月

お ら に
 苦
   苦がないだけのう
       (因幡の源左同行)
 人間、生きていますと、いろいろ思い通りにならないこと、苦になることは無くならないようです。しかし、妙好人 源左さんは「苦があって苦がない」と言われています。これは、日常的な苦はあっても、それより深い苦は阿弥陀さまにお任せしているので自分には無いと言われているのでしょう。源左さんは若い頃、牛に重い草の束をいくつも担がせて、自分が楽になった時、罪悪深重・煩悩具足の自分も阿弥陀さまにおまかせすれば楽になると知り、お念仏が出るようになったそうです。それから「ようこそ、ようこそ、なんまんだぶ」とお念仏を喜ばれました。御恩報謝のお念仏を申す中に、苦しみも感謝に転じられ、「苦があって苦のない」生活を送ることができたのでしょう。

          (本願寺派布教使 比良祐之)

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