現在お使いのバージョンのInternet Explorerでは、当サイトを正常に閲覧することができません。
Google Chromeなどのモダンブラウザをご利用ください。

閉じる

法語を味わう(38)

2021年3月
慈 悲 と は
仏 さ ま の 智 慧 に
出 遇 わ せ る
はたらきのことです
        本願寺津村別院(北御堂)

「慈悲」というと、私たちは困っている人、苦しんでいる人を助ける行為だと思っています。仏教では、このことを、仏さま(覚者=目覚めた者)の智慧に出遇わせるための働きと解釈します。
 仏教での「智慧」とは、物事を正しくとらえ真理を見極める認識力をいい、知識が多いとか少ないとかの問題ではありません。まことの智慧がなく悟ることが出来ない私たち凡夫の所に、仏に成られた諸仏方が智慧を恵み、働き続け、お届けくださる行為を「慈悲」というのです。違う言い方をすれば、「如来の大悲」「如来の本願」などともいいます。また、「慈悲」とは「方便」ともいい、仏さまが私たちに、お念仏のみ教えに出遇わせるため、配慮され、きっかけ、手立て、手段、お手まわしをはかられることを意味するのです。
                                   (本願寺派布教使 丸山文雄)

TOP
イチョウ
ページの先頭へ