日曜講演
日曜講演
無問自説のおいわれ
お経はほとんどが、「如是我聞」つまり、私はこのようにお聞かせいただきましたとの言葉で始まり、仏弟子方からの質問に対して、お釈迦さまがお答えになる形式で説かれています。私たち、門徒にとりまして親しんでいます「阿弥陀経」はそれに対して、一切仏弟子からの質問が無い中、お釈迦さまがお説きになられている経典であります。つまり最も大切な事を問うてくださらないから、自ら問い無くして説かれた経典であり、昔の和上方は一代結経の経典であると申されたおいわれを、お聞かせいただきたく存じます。