日曜講演
日曜講演
聖人(しょうにん)一流(いちりゅう)の御勧化(ごかんけ)
本願寺第八代蓮如上人は浄土真宗のみ教えにかなった「御同朋・御同行」の集団の形成を目指され、一番大切な「ご信心」をわかりやすく伝えようと『御文章』を書かれました。私はつかの間の人生を愛と憎しみの煩悩にかき乱され、生きている意味も知らず、“いのち”終えていく方向も分からず、空しく過ごしてきました。そんな私に「我をたのめ、必ず救う」と大悲の心をおこしてくださる仏さまの名乗りが「南無阿弥陀仏」です。それを聞き、わが身を仏さまにゆだね、遇(あ)うことのできた慶びを「お救いくださいましてありがとうございます」とご恩を申し上げるばかりなのです。その信心が正因(しょういん)であることを明確にされたのが『御文書』五帖第十通に書かれている「聖人一流の御勧化のおもむき」です。